『パンセ』を読む

第一章 精神と文体とに関する思想

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自分の精神をそこなうことがあるように、自分の直感をそこなうこともある。
——
自分の精神と直感とは会話によって作り上げられ、自分の精神と直感とは会話によってそこなわれる。 このように、よい会話やわるい会話は精神を作り上げたりそこなったりする。だから、それを自分で作り上げ、 そこなわないようにするためには、よく選びうることが何よりたいせつである。ところがこの選択は、 精神をすでに作り上げ、そこなわなかったのでなければ、できない相談である。こうして循環論法になる。 そこから脱出できる人は幸いである。

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公開日2008年1月25日