『パンセ』を読む

第一章 精神と文体とに関する思想

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雑。
ある論述のなかで言葉の繰り返しがあるのを見つけ、それを訂正しようとすれば、それがあまりにも 適切であるためにかえってその論述をそこなうおそれがある場合には、それをそのままにしておかなければ いけない。これこそそうすべきだという合図なのだ。訂正しようという気持ちのほうは、目が見えない いちずな欲望であって、その繰り返しがその箇所ではまちがいではないということを知らないのである。 なぜなら、そこには一般的基準などというものはないからである。

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公開日2008年1月15日