一周忌

今日はあなたの一周忌
遺影のまわりを花で飾ったが
目立たぬように玄関にさした
一輪の黄色いバラが
いかにもあなたにふさわしい

おともだちはみんないい人ばかりで
昔話に花を咲かせて
楽しかった思い出を語り
帰っていった

ああ あなたがいなくなって一年がたったのだ
本当のことを言えば
今日はおれの一周忌でもある
あのときおれも死んだのだ

平成二十五年年七月
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