そして

そして
陋屋(ろうおく)には
犬一匹
めだか一匹
老人ひとりが残った

残された日々 
これからも 
くりかえし 
くりかえし 生きてゆかねばならぬ

天の高みにいるものは
この現存在を
どう見ているだろう

地上からは
思いを伝える(すべ)はない

平成二十六年五月
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