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いずれの帝の御代であったか、時の帝に格別に寵愛された更衣がいた。身分は高くなかったが、淑景舎に局が与えられ壺(中庭)に桐が植えられていたことから、桐壷の更衣と呼ばれた。多くの女御更衣たちから、嫉妬され、いじめにあって、第二皇子光源氏を産んでからまもなく死んでしまう。以後源氏は父桐壷帝の膝下で育つ。天性の美貌に学問、音楽の才を発揮する皇子を帝は寵愛する。高麗の相人が
国の親となって、帝王の位に昇るべき相があるが、その方面からみると、国が乱れる恐れがある。朝廷の重臣となって天の下の治世を補佐するという面から見れば、その相もまた違うでしょう。と占ったので、第一皇子(後の朱雀帝)を春宮にし、光源氏を、高麗の相人の占いに従って臣籍降下し、源氏姓を与えた。元服した源氏は左大臣の娘の葵の上と結婚するが、新たに入内した藤壺宮を思慕するようになる。藤壺宮は亡き母更衣によく似ていた。元服までは、藤壺の御簾に出入りして育った。
※ このページは、渋谷栄一氏の源氏物語の世界によっています。章分け、登場人物等すべて、氏のサイトからいただき、そのまま載せました。ただしあらすじは自前。氏の驚くべき労作に感謝します。
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