篝火 あらすじ
(源氏 36才)
光る源氏の太政大臣時代三十六歳の盛夏の物語
季節は秋。残暑の折源氏は釣り殿に涼んでいる。夕霧の処に頭中将の子息、柏木と弟の弁少将が来て、集っている。
三人と源氏が楽を奏で始める。玉鬘は御簾の奥で聞いている。
源氏の近寄りも危険なほどではないと、玉鬘は馴れてきて、一線を越えない程度で、相手をしている。
篝火 章立て
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- 27.1 近江君の世間の噂
- このごろ、世の人の言種に、「内の大殿の今姫君」と、ことに触れつつ言ひ散らすを、源氏の大臣聞こしめして、
「ともあれ、かくもあれ、人見るまじくて籠もりゐたらむ女子を、なほざりのかことにても、さばかりにものめかし出でて、かく、人に見せ、言ひ伝へらるるこそ、心得ぬことなれ。
- 27.2 初秋の夜、源氏、玉鬘と語らう
- 秋になりぬ。
- 27.3 柏木、玉鬘の前で和琴を演奏
- 御消息、「こなたになむ、いと影涼しき篝火に、とどめられてものする」
とのたまへれば、うち連れて三人参りたまへり。
篝火 登場人物
- 光る源氏 ひかるげんじ 呼称---源氏の大臣、三十六歳
- 夕霧 ゆうぎり 呼称---中将・源中将、光る源氏の長男
- 玉鬘 たまかづら 呼称---対の姫君・姫君・女君・女、内大臣の娘
- 内大臣 ないだいじん 呼称---父大臣・内の大臣
- 柏木 かしわぎ 呼称---頭中将・中将
※ このページは、渋谷栄一氏の源氏物語の世界によっています。人物の紹介、見出し区分等すべて、氏のサイトからいただき、そのまま載せました。ただしあらすじは自前。氏の驚くべき労作に感謝します。
公開日2019年8月14日/改定2023年5月3日