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柏木の一周忌になった。源氏は内心密かに薫のぶんとして、黄金百両を別に包んで奉納したので、柏木の父の到仕の太政大臣は訳も知らずその厚志に喜ぶのだった。
朱雀院は、山寺の周辺の筍や山菜を三の宮に贈るのだった。
夕霧は、柏木の遺志をふまえ、一条院に御息所と落葉の君を訪問する。落葉の君と想夫恋を合奏する。御息所は柏木の遺愛の笛を夕霧に贈る。
邸に戻って、女房達が夕霧が落葉の君にご執心の由の話をし、北の方の雲居の雁は機嫌が悪くなる。夕霧は夢に柏木が現れ笛を手に取っているのを見る。
六条院の源氏を訪問し、一条院へ行ったことを源氏に報告する。笛の由来を知っていた源氏は笛を自分が預かる。夕霧が、柏木に何があったのか、それとなく源氏にほのめかすが、源氏は明かさないのだった。
名称 | よみかた | 役柄 | 他の呼称 |
光る源氏 | ひかるげんじ | 四十九歳 | 六条の院・院・大殿・大殿の君、 |
朱雀院 | すざくいん | 源氏の兄 | 院・山の帝、 |
女三の宮 | おんなさんのみや | 源氏の正妻 | 入道宮・母宮・宮・君、 |
薫 | かおる | 柏木と女三宮の密通の子 | 宮の若君・若君・君、 |
匂宮 | におうのみや | 明石女御の子 | 三宮、今上帝の第三親王、 |
二宮 | にのみや | 明石女御の子、今上帝の第二親王 | 二宮、 |
夕霧 | ゆうぎり | 光る源氏の長男 | 大将の君・大将・男君・君、 |
雲井雁 | くもいのかり | 上、夕霧の北の方 | |
致仕の大臣 | ちじのおとど | 柏木の父 | 父大臣・大臣、 |
四の君 | しのきみ | 柏木の母 | 上、 |
落葉宮 | おちばのみや | 朱雀院の第二親王、※柏木の北の方 | 二の宮・一条の宮・宮、 |
一条御息所 | いちじょうのみやすんどころ | 落葉の宮の母 | 御息所、 |
※ このページは、渋谷栄一氏の源氏物語の世界によっています。人物の紹介、見出し区分等すべて、氏のサイトからいただき、そのまま載せました。ただしあらすじは自前。氏の驚くべき労作に感謝します。
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