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光る源氏が亡くなり、紫の上も亡くなり、昔の頭中将の致仕の大臣も亡くなった。今まで舞台を占めていた人々がなくなり、ここから源氏の孫の時代になる。
世間では、源氏亡きあと、世に優れた将来ある若者として、今上帝の中宮の明石腹の三の宮である匂宮と、女三の宮の子の薫が双璧だった。二人は同じ邸で育ち幼少時から仲がよかった。薫はいつの頃からか、自分の出自に疑問を感じ、誰も教えてくれる人はなく、どことなく内省的な性格だった。薫は、自分の体からいい香りが香っていて、どこにいてもわかるのだった。匂宮はそれにまけじといろいろな香を調合して対抗した。
名称 | よみかた | 役柄と他の呼称 |
薫 | かおる | 呼称---薫る中将・宰相中将・源中将・宮の若君、十四歳から二十歳 |
匂宮 | におうのみや | 呼称---匂ふ兵部卿・兵部卿宮・当代の三の宮、今上帝の第三親王 |
夕霧 | ゆうぎり | 呼称---右大臣・右の大殿・大殿・大臣・大将、源氏の長男 |
明石の中宮 | あかしのちゅうぐう | 呼称---后の宮・今后、今上帝の后 |
今上帝 | きんじょうてい | 呼称---当代・帝・内裏、朱雀院の御子 |
女三の宮 | おんなさんのみや | 呼称---入道の宮・二品の宮・母宮、薫の母 |
冷泉院 | れいぜいいん | 呼称---冷泉院の帝・下りゐの帝・院・上 |
※ このページは、渋谷栄一氏の源氏物語の世界によっています。人物の紹介、見出し区分等すべて、氏のサイトからいただき、そのまま載せました。ただしあらすじは自前。氏の驚くべき労作に感謝します。
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