源氏物語  宿木 あらすじ 章立て 登場人物

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宿木 あらすじ

薫君の中、大納言時代二十四歳夏から二十六歳夏四月頃までの物語

匂宮は、中君を京の二条の邸に移した。近くなったので、薫は時々は訪問し、昔話にふけるが、大君が中君を薫へと思っていたのに、何故自分のものにしなかったか、後悔するのだった。
薫は大君が恋しく、宇治に、大君の人形ひとがたを作る考えを中の君に漏らす。中の君は、ふと思い出して、大君にとてもよく似た姫がいることを薫に告げる。
夕霧は六君に匂宮を迎えるべく、強引にことをすすめるのだった。匂宮は、中君が気の毒で、口に出して言えないうちにその日がきた。
六君は、思ったより、かわいらしく穏やかで、匂宮は気に入るのだった。匂い宮は、六条の院に北の方の六の君の処に通わなければ、また中の君の処にも通わなければならない。
中君に男の子が生まれた。
薫は、宇治へ行き、弁尼と昔話をし、宇治の山荘を山寺に移築する考えを伝える。
移築の様子を見ようと、薫は宇治へ寄ったとき、初瀬詣でに立ち寄った姫君の一行に遭遇した。姫君を垣間見た薫は、大君に似たその気配に強く引き付けられた。浮舟であった。

宿木 章立て

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49.1 藤壺女御と女二の宮
  そのころ、藤壺と聞こゆるは、故左大臣殿の女御になむおはしける。
49.2 藤壺女御の死去と女二の宮の将来
 十四になりたまふ年、御裳着せたてまつりたまはむとて、春よりうち始めて、異事なく思し急ぎて、何事もなべてならぬさまにと思しまうく。
49.3 帝、女二の宮を薫に降嫁させようと考える
 御前の菊移ろひ果てて盛りなるころ、空のけしきのあはれにうちしぐるるにも、まづこの御方に渡らせたまひて、昔のことなど聞こえさせたまふに、御いらへなども、おほどかなるものから、いはけなからずうち聞こえさせたまふを、うつくしく思ひきこえさせたまふ。
49.4 帝、女二の宮や薫と碁を打つ
 御碁など打たせたまふ。
49.5 夕霧、匂宮を六の君の婿にと願う
 かかることを、右の大殿ほの聞きたまひて、 「六の君は、さりともこの君にこそは。しぶしぶなりとも、まめやかに恨み寄らば、つひには、えいなび果てじ」 と思しつるを、「思ひの外のこと出で来ぬべかなり」と、ねたく思されければ、兵部卿宮はた、わざとにはあらねど、折々につけつつ、をかしきさまに聞こえたまふことなど絶えざりければ、 「さはれ、なほざりの好きにはありとも、さるべきにて、御心とまるやうもなどかなからむ。水漏るまじく思ひ定めむとても、なほなほしき際に下らむはた、いと人悪ろく、飽かぬ心地すべし」 など思しなりにたり。
49.6 匂宮の婚約と中君の不安な心境
 女二の宮も、御服果てぬれば、「いとど何事にか憚りたまはむ。
49.7 中君、匂宮の子を懐妊
 宮は、常よりもあはれになつかしく、起き臥し語らひ契りつつ、この世のみならず、長きことをのみぞ頼みきこえたまふ。
49.8  薫、中君に同情しつつ恋慕す
 中納言殿も、「いといとほしきわざかな」と聞きたまふ。
49.9 薫、亡き大君を追憶す
 「かの人をむなしく見なしきこえたまうてし後、思ふには、帝の御女を賜はむと思ほしおきつるも、うれしくもあらず、この君を見ましかばとおぼゆる心の、月日に添へてまさるも、ただ、かの御ゆかりと思ふに、思ひ離れがたきぞかし。
49.10  薫、二条院の中君を訪問
 人召して、 「北の院に参らむに、ことことしからぬ車さし出でさせよ」 とのたまへば、 「宮は、昨日より内裏になむおはしますなる。昨夜、御車率て帰りはべりにき」 と申す。
49.11 薫、中君と語らう
 † もとよりも、けはひはやりかに男々しくなどはものしたまはぬ人柄なるを、いよいよしめやかにもてなしをさめたまへれば、今は、みづから聞こえたまふことも、やうやううたてつつましかりし方、すこしづつ薄らぎて、面馴れたまひにたり。
49.12 薫、源氏の死を語り、亡き大君を追憶
 「秋の空は、今すこし眺めのみまさりはべり。
49.13 薫と中君の故里の宇治を思う
 「世の憂きよりはなど、人は言ひしをも、さやうに思ひ比ぶる心もことになくて、年ごろは過ぐしはべりしを、今なむ、なほいかで静かなるさまにても過ぐさまほしく思うたまふるを、さすがに心にもかなはざめれば、弁の尼こそうらやましくはべれ。
49.14  薫、二条院を退出して帰宅
 日さし上がりて、人びと参り集まりなどすれば、あまり長居もことあり顔ならむによりて、出でたまひなむとて、 「いづこにても、御簾の外にはならひはべらねば、はしたなき心地しはべりてなむ。今また、かやうにもさぶらはむ」 とて立ちたまひぬ。
49.15   匂宮と六の君の婚儀
 右の大殿には、六条院の東の御殿磨きしつらひて、限りなくよろづを整へて待ちきこえたまふに、十六日いさよいの月やうやうさし上がるまで心もとなければ、いとしも御心に入らぬことにて、いかならむと、やすからず思ほして、案内したまへば、 「この夕つ方、内裏より出でたまひて、二条院になむおはしますなる」 と、人申す。思す人持たまへればと、心やましけれど、今宵過ぎむも人笑へなるべければ、御子の頭中将して聞こえたまへり。
49.16  中君の不安な心境
 † 「幼きほどより心細くあはれなる身どもにて、世の中を思ひとどめたるさまにもおはせざりし人一所を頼みきこえさせて、さる山里に年経しかど、いつとなくつれづれにすごくありながら、いとかく心にしみて世を憂きものとも思はざりしに、うち続きあさましき御ことどもを思ひしほどは、世にまたとまりて片時経べくもおぼえず、恋しく悲しきことのたぐひあらじと思ひしを、命長くて今までもながらふれば、人の思ひたりしほどよりは、人にもなるやうなるありさまを、長かるべきこととは思はねど、見る限りは憎げなき御心ばへもてなしなるに、やうやう思ふこと薄らぎてありつるを、この折ふしの身の憂さはた、言はむ方なく、限りとおぼゆるわざなりけり。
49.17  匂宮、六の君に後朝の文を書く
 宮は、いと心苦しく思しながら、今めかしき御心は、いかでめでたきさまに待ち思はれむと、心懸想して、えならず薫きしめたまへる御けはひ、言はむ方なし。待ちつけきこえたまへる所のありさまも、いとをかしかりけり。
49.18 匂宮、中君を慰める
 †されど、見たまふほどは変はるけぢめもなきにや、後の世まで誓ひ頼めたまふことどもの尽きせぬを聞くにつけても、げに、この世は短かめる命待つ間も、つらき御心に見えぬべければ、「後の契りや違はぬこともあらむ」と思ふにこそ、なほこりずまに、またも頼まれぬべけれとて、いみじく念ずべかめれど、え忍びあへぬにや、今日は泣きたまひぬ。
49.19 後朝の使者と中君の諦観
 海人の刈るめづらしき玉藻にかづき埋もれたるを、「さなめり」と、人びと見る。いつのほどに急ぎ書きたまへらむと見るも、やすからずはありけむかし。宮も、あながちに隠すべきにはあらねど、さしぐみはなほいとほしきを、すこしの用意はあれかしと、かたはらいたけれど、今はかひなければ、女房して御文とり入れさせたまふ。
48.20 匂宮と六の君の結婚第二夜
 宮は、常よりもあはれに、うちとけたるさまにもてなしたまひて、 「むげにもの参らざなるこそ、いと悪しけれ」 とて、よしある御くだもの召し寄せ、また、さるべき人召して、ことさらに調ぜさせなどしつつ、そそのかしきこえたまへど、いとはるかにのみ思したれば、「見苦しきわざかな」と嘆ききこえたまふに、暮れぬれば、夕つ方、寝殿へ渡りたまひぬ。
48.21 匂宮と六の君の結婚第三夜の宴
 その日は、后の宮悩ましげにおはしますとて、誰も誰も、参りたまへれど、御風邪におはしましければ、ことなることもおはしまさずとて、大臣は昼まかでたまひにけり。中納言の君誘ひきこえたまひて、一つ御車にてぞ出でたまひにける。
49.22 薫、匂宮の結婚につけわが身を顧みる
 中納言殿の御前の中に、なまおぼえあざやかならぬや、暗き紛れに立ちまじりたりけむ、帰りてうち嘆きて、 「わが殿の、などかおいらかに、この殿の御婿にうちならせたまふまじき。あぢきなき御独り住みなりや」 と、中門のもとにてつぶやきけるを聞きつけたまひて、をかしとなむ思しける。夜の更けてねぶたきに、かのもてかしづかれつる人びとは、心地よげに酔ひ乱れて寄り臥しぬらむかしと、うらやましきなめりかし。
49.23  薫と按察使の君、匂宮と六の君
 例の、寝覚がちなるつれづれなれば、按察使あぜちの君とて、人よりはすこし思ひましたまへるが局におはして、その夜は明かしたまひつ。明け過ぎたらむを、人の咎むべきにもあらぬに、苦しげに急ぎ起きたまふを、ただならず思ふべかめり。
48.24 中君と薫、手紙を書き交す
 かくて後、二条院に、え心やすく渡りたまはず。
48.25 薫、中君を訪問して慰める
 さて、またの日の夕つ方ぞ渡りたまへる。
49.26 中君、薫に宇治への同行を願う
 女君は、人の御恨めしさなどは、うち出で語らひきこえたまふべきことにもあらねば、ただ、世やは憂きなどやうに思はせて、言少なに紛らはしつつ、山里にあからさまに渡したまへとおぼしく、いとねむごろに思ひてのたまふ。
49.27 薫、中君に迫る
 女、「さりや、あな心憂」と思ふに、何事かは言はれむ、ものも言はで、いとど引き入りたまへば、それにつきていと馴れ顔に、半らは内に入りて添ひ臥したまへり。
49.28 薫、自制して退出する
 近くさぶらふ女房二人ばかりあれど、すずろなる男のうち入り来たるならばこそは、こはいかなることぞとも、参り寄らめ、疎からず聞こえ交はしたまふ御仲らひなめれば、さるやうこそはあらめと思ふに、かたはらいたければ、知らず顔にてやをらしぞきぬるに、いとほしきや。
49.29 翌朝、薫、中君に手紙を書く
 昔よりはすこし細やぎて、あてにらうたかりつるけはひなどは、立ち離れたりともおぼえず、身に添ひたる心地して、さらに異事もおぼえずなりにたり。
49.30 匂宮、帰邸して、薫の移り香に不審を抱く
 宮は、日ごろになりにけるは、わが心さへ恨めしく思されて、にはかに渡りたまへるなりけり。
49.31 匂宮、中君の素晴しさを改めて認識
 またの日も、心のどかに大殿籠もり起きて、御手水、御粥などもこなたに参らす。御しつらひなども、さばかりかかやくばかり、高麗、唐土の錦綾を裁ち重ねたる目移しには、世の常にうち馴れたる心地して、人びとの姿も、萎えばみたるうち混じりなどして、いと静かに見まはさる。
49.32 薫、中君に衣料を贈る
 中納言の君は、かく宮の籠もりおはするを聞くにしも、心やましくおぼゆれど、 「わりなしや。これはわが心のをこがましく悪しきぞかし。うしろやすくと思ひそめてしあたりのことを、かくは思ふべしや」 と、しひてぞ思ひ返して、「さはいへど、え思し捨てざめりかし」と、うれしくもあり、「人びとのけはひなどの、なつかしきほどに萎えばみためりしを」と思ひやりたまひて、母宮の御方に参りたまひて、 「よろしきまうけのものどもやさぶらふ。
49.33 薫、中君をよく後見す
 誰かは、何事をも後見かしづききこゆる人のあらむ。
48.34  薫と中君の、それぞれの苦悩
 「かくて、なほ、いかでうしろやすく大人しき人にてやみなむ」と思ふにも、したがはず、心にかかりて苦しければ、御文などを、ありしよりはこまやかにて、ともすれば、忍びあまりたるけしき見せつつ聞こえたまふを、女君、いとわびしきこと添ひたる身と思し嘆かる。
49.35  薫、二条院の中君を訪問
 男君も、しひて思ひわびて、例の、しめやかなる夕つ方おはしたり。
49.36  薫、亡き大君追慕の情を訴える
 何事につけても、故君の御事をぞ尽きせず思ひたまへる。
49.37 薫、故大君に似た人形を望む
 外の方を眺め出だしたれば、やうやう暗くなりにたるに、虫の声ばかり紛れなくて、山の方小暗く、何のあやめも見えぬに、いとしめやかなるさまして寄りゐたまへるも、わづらはしとのみ内には思さる。
49.38  中君、異母妹の浮舟を語る
 「年ごろは、世にやあらむとも知らざりつる人の、この夏ごろ、遠き所よりものして尋ね出でたりしを、疎くは思ふまじけれど、またうちつけに、さしも何かは睦び思はむ、と思ひはべりしを、さいつころ来たりしこそ、あやしきまで、昔人の御けはひにかよひたりしかば、あはれにおぼえなりにしか。
49.39 薫、なお中君を恋慕す
 「さりげなくて、かくうるさき心をいかで言ひ放つわざもがな、と思ひたまへる」と見るはつらけれど、さすがにあはれなり。
49.40 九月二十日過ぎ、薫、宇治を訪れる
 宇治の宮を久しく見たまはぬ時は、いとど昔遠くなる心地して、すずろに心細ければ、九月二十余日ばかりにおはしたり。
49.41 薫、宇治の阿闍梨と面談す
 阿闍梨召して、例の、かの忌日の経仏などのことのたまふ。
49.42  薫、弁の尼と語る
 「このたびばかりこそ見め」と思して、立ちめぐりつつ見たまへば、仏も皆かの寺に移してければ、尼君の行なひの具のみあり。
49.43 薫、浮舟の件を弁の尼に尋ねる
 さて、もののついでに、かの形代のことを言ひ出でたまへり。
48.44 薫、二条院の中君に宇治訪問の報告
 明けぬれば帰りたまはむとて、昨夜、後れて持て参れる絹綿などやうのもの、阿闍梨に贈らせたまふ。尼君にも賜ふ。
48.45 匂宮、中君の前で琵琶を弾く
 枯れ枯れなる前栽の中に、尾花の、ものよりことにて手をさし出で招くがをかしく見ゆるに、まだ穂に出でさしたるも、露を貫きとむる玉の緒、はかなげにうちなびきたるなど、例のことなれど、夕風なほあはれなるころなりかし。
48.46 夕霧、匂宮を強引に六条院へ迎え取る
 御琴ども教へたてまつりなどして、三、四日籠もりおはして、御物忌などことつけたまふを、かの殿には恨めしく思して、大臣、内裏より出でたまひけるままに、ここに参りたまへれば、宮、 「ことことしげなるさまして、何しにいましつるぞとよ」 と、むつかりたまへど、あなたに渡りたまひて、対面したまふ。
48.47 新年、薫権大納言兼右大将に昇進
 正月晦日つごもり方より、例ならぬさまに悩みたまふを、宮、まだ御覧じ知らぬことにて、いかならむと、思し嘆きて、御修法など、所々にてあまたせさせたまふに、またまた始め添へさせたまふ。いといたくわづらひたまへば、后の宮よりも御訪らひあり。
48.48 中君に男子誕生
 からうして、その暁、男にて生まれたまへるを、宮もいとかひありてうれしく思したり。
48.49  二月二十日過ぎ、女二の宮、薫に降嫁す
 かくて、その月の二十日あまりにぞ、藤壺の宮の御裳着の事ありて、またの日なむ、大将参りたまひける。
48.50 中君の男御子、五十日の祝い
 宮の若君の五十日になりたまふ日数へ取りて、その餅もちいの急ぎを心に入れて、籠物こもの、桧破籠ひわりごなどまで見入れたまひつつ、世の常のなべてにはあらずと思し心ざして、沈じん、紫檀したん、銀しろがね、黄金こがねなど、道々の細工どもいと多く召しさぶらはせたまへば、我劣らじと、さまざまのことどもをし出づめり。
48.51 薫、中君の若君を見る
 若君を切にゆかしがりきこえたまへば、恥づかしけれど、「何かは隔て顔にもあらむ、わりなきこと一つにつけて恨みらるるよりほかには、いかでこの人の御心に違はじ」と思へば、みづからはともかくもいらへきこえたまはで、乳母してさし出でさせたまへり。
48.52 藤壺にて藤の花の宴催される
 「夏にならば、三条の宮塞がる方になりぬべし」と定めて、四月朔日ごろ、節分とかいふこと、まだしき先に渡したてまつりたまふ。
48.53 女二の宮、三条宮邸に渡御す
 按察使大納言は、「我こそかかる目も見むと思ひしか、ねたのわざや」と思ひたまへり。
48.54 四月二十日過ぎ、薫、宇治で浮舟に邂逅
 賀茂の祭など、騒がしきほど過ぐして、二十日あまりのほどに、例の、宇治へおはしたり。
48.55 薫、浮舟を垣間見る
 若き人のある、まづ降りて、簾うち上ぐめり。御前のさまよりは、このおもと馴れてめやすし。また、大人びたる人いま一人降りて、「早う」と言ふに、 「あやしくあらはなる心地こそすれ」 と言ふ声、ほのかなれどあてやかに聞こゆ。
48.56 浮舟、弁の尼と対面
 尼君は、この殿の御方にも、御消息聞こえ出だしたりけれど、 「御心地悩ましとて、今のほどうちやすませたまへるなり」 と、御供の人びと心しらひて言ひたりければ、「この君を尋ねまほしげにのたまひしかば、かかるついでにもの言ひ触れむと思ほすによりて、日暮らしたまふにや」と思ひて、かく覗きたまふらむとは知らず。
48.57 薫、弁の尼に仲立を依頼
 日暮れもていけば、君もやをら出でて、御衣など着たまひてぞ、例召し出づる障子の口に、尼君呼びて、ありさまなど問ひたまふ。

登場人物

 
名称よみかた役柄と他の呼称
かおる 呼称---中納言源朝臣・中納言朝臣・源中納言・中納言・中納言の君・権大納言・右大将・大将殿・大将の君、源氏の子
匂宮におうのみや 呼称---兵部卿宮・宮・三の宮、今上帝の第三親王
今上帝きんじょうてい 呼称---帝・内裏・主上、朱雀院の第一親王
明石中宮あかしのちゅうぐう 呼称---中宮・后・后の宮、源氏の娘
夕霧ゆうぎり 呼称---右大臣・右大臣殿・右の大殿・大臣、源氏の長男
紅梅大納言こうばいのだいなごん 呼称---按察使大納言・大納言・按察使、致仕大臣の二男
女三の宮おんなさんのみや 呼称---母宮・尼宮・入道の宮、薫の母
麗景殿女御れいけいでんのにょうご 呼称---藤壺・故左大臣殿の女御・女御・母女御、今上帝の女御
女二の宮おんなにのみや 呼称---女宮・藤壺の宮、今上帝の第二内親王
六の君ろくのきみ 呼称---六の君・女君、夕霧の娘
中君なかのきみ 呼称---二条院の対の御方・兵部卿宮の北の方・宮の御方・対の御方・宮、八の宮の二女
浮舟うきふね 呼称---常陸前司殿の姫君
弁尼君べんのあまぎみ 呼称---尼君・弁・老い人・朽木

※ このページは、渋谷栄一氏の源氏物語の世界によっています。人物の紹介、見出し区分等すべて、氏のサイトからいただき、そのまま載せました。ただしあらすじは自前。氏の驚くべき労作に感謝します。

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源氏物語  宿木 あらすじ 章立て 登場人物

公開日2020年11月11日/ 改定2023年10月1日