物理の窓

光は粒子のように振る舞う

1 光電効果
2 光は粒子だ
3 電子と光子の衝突
4 波なのか、粒なのか
5 太陽電池のしくみ

『ゼロからわかるアインシュタインの発見』(山田克哉著 講談社現代新書2006年9月)を読んだ。わかりやすい本である。 光の波長とエネルギーについてよくわかった。たとえば光のエネルギーでは、このように書きはじめる。 「エネルギーという言葉は世界中で一般の人達に日常使われている言葉である。小学生でも使っている。しかし、 あらためて『エネルギーって何?』と質問されると何と答えるであろうか?実はこの質問は大変難しく、簡単には答えられない。 物理学者ですら簡単には答えられない。エネルギーは形も色もなく目に見えない。仕方がないので、ここでは単に 『エネルギーとは物体に(生物体も含む)を動かしたり、変化(化学変化も含む)をもたらしたりするもの』としておこう、 と書く。また電磁波が起こる仕組みについては、「ではなぜ熱せられた物体から電磁波が発せられるのであろうか?  これを解くには、原子の構造について知っておく必要がある」と書きはじめる。視点が素人に向いているからであろう。(管理人)

✽ ちなみにこの答えは、「原子が熱を吸収すると、質量の小さな電子は振動する。 つまりマイナスの電荷が振動する。 電荷が振動すると、そこから電磁波が発せられる。テレビ局にあるアンテナは、電子を振動させることで電磁波(この場合電波) を生んでいるのである」
更新2009年1月10日