この山道を・・・

高野から町石道を下る

この山道をくだってゆけば
とつぜん視界がひらけて
はるか下のほうに集落が見えてきます

ほら
あれが天野の里です

盆地の陽だまりの中で
千年の歳月を経て
まどろんでいるようです

ここは海抜五百米
俗塵の地上よりも
少しく天にちかい処だ

麓は今が
梅のさかりです

二00七年二月
二月九日最終稿
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